学校法人 原田学園 鹿児島情報高等学校

お知らせ

【シンガポール研修記③】職場体験1日目 緊張の朝、疲れと引き換えに得た経験を振り返る夜

昨日は、15人の生徒が7ヶ所の職場体験先へと向かいました。
地下鉄で行く者、バスに揺られる者、それぞれが期待と不安を抱えての出勤だったと思います。
今回の研修先は、Bump(美容室)、紀伊國屋書店、楽天アジア、山九(物流)、Jun's Butchery(精肉)、Fifty One Media(出版)、そしてアルビレックス新潟シンガポールです。
改めてご協力に深く感謝致します。

私も山九(株)の事業所を見学し、シンガポール人を含め多国籍の人が働く様子をつぶさに見ることが出来ました。
お互いの言語、文化、宗教の違いを許容し業務に励む姿は、いずれ日本でも当たり前になるのだろうなと感じました。
そして、言葉、つまり英語の能力はもちろんですが、何よりそれを受け入れるという土台を備えていることがコミュニケーションの必須条件なのだろうという思いを強くしました。これは、日本人同士でも同じだと思います。

さて、生徒は1日を振り返り、明日へ備え休んでいます。2日目はどんなチャレンジをしてくれるのか、見守りたいと思います。

生徒の活動の一部をご案内します。

①山九さんのトゥアス物流倉庫で、作業体験。なお、説明は全て英語!掛け声は日本語で「ご安全に」
1.山九.jpg✎生徒振り返り(抜粋)
本社で説明を受けてから、トアス物流倉庫へ移動した。今回ほど長く英語を聞き、メモをしながら質問も行うということは今まで一度もなかったのでとても疲れたものの良い経験になったと思う。実際に長時間英語に囲まれてみて、文法よりもアイコンタクトや相槌、メモや質問など会話をしようとする姿勢を表に出していくことが大切だと感じた。午後からは、倉庫内での点検作業などもさせて頂き、緊張感を持って臨んだ。午前に受けた説明を踏まえての見学は倉庫内の管理物によって異なるアクシデント対策や予防、作業内容などを理解することができた。プレゼンの講評では、どの環境でも挨拶がコミュニケーションの第一歩であるということを実体験に基づいて教えて頂き、これからに生かしていくべきだと心から感じた。

②日本人のお得意さんも多いJunさんの精肉店。この後、二人は配達に同行。各家庭にひとりで届ける試練を乗り越えた。
2.精肉店.jpg✎生徒振り返り(抜粋)
午後からは、高級住宅街に注文が入った肉を届けました。注文が入った家に肉を届けにいくとほとんど家はメイドさんが出てきてお肉を受け取っていました。やはり高級住宅街だけあってほとんどの人がメイドを雇っているということが分かりました。このような普通の高校生が出来ないようなことをたくさん体験できてとても濃い1日となりました。今日はまだ事前学習の成果を発表することが出来なかったので明日発表したいと思います。明日も頑張りたいと思います。

③Fifty One Mediaさんの二人は雑誌の食レポに挑戦。どこまで美味しさを伝えられるか?
なお当然味見もしたそうです、その様子は羨ましいので割愛致します。
3.食レポ.jpg✎生徒振り返り(抜粋)
昨日のJR東日本さんのようにお客さんやクライアントがどのような事を求めているかを重要視して仕事を進めていた。また、一人一人違ったスタイルで宣伝をしており、話し合いの流れをつかんでいた。経験からクライアントが何を好むかを毎回考えて、それをもとに改善をしていったという話は印象に残った。もう一人の人は資料を見せながら説明をしていた。英語でのコミュニケーションも、積極的に行い、聞き返しを重ねれば伝わる事が分かった。仕事はキャッチボール。見ていて、一人一人が創意工夫を成して成果を作ろうとしているところから、どの人も仕事への真剣さや熱意を感じた。自分もあらゆる物事へのパッションを大事にしていきたいと思う。社内は和気藹々としている感じで、チームワークの良さを感じた。仕事は真剣に黙々と行っていたが、ジョークを交えたりとストレスの増えない環境があったと思う。

今日はここまで。
(文:プレップ科2年担任・藤本)