【貧しさとはなんだ?】カンボジア研修レポート⑤【プレップ科】
皆さんこんにちは。
プレップ科です。
さて、このレポートもいよいよ最終回、「スラム訪問と帰国編」となりました。
12月にカンボジアで躍動した生徒たちも、
昨日の進研模試を受けていよいよ進路モードに入りました。
カンボジアでの経験から、自分の将来を真剣に考える生徒が出てきたことは嬉しく思います。
残り1年間、卒業まで頑張っていきます。
このスラム訪問は、
シェムリアップで人気のお土産屋さん「キャンディアンコール」
を経営する西さんの協力で実施出来ました。
西さんはお店経営のかたわら、近所のスラムで医療支援や食料配付などを続けてこられました。
その活動に今回同行させてもらいました。
まず市場でお米を何十キロか買う お米を1家庭につき1kgずつ配りました
右端から2番目の女性が西さん
ちなみにこのお米の購入費用は、僕らの旅行代金に含まれていて、
皆さんに喜んでもらえたことがうれしいです。
さて、このスラムなんですが、道路からはずれた空き地に勝手に家を作って住んでいるそうです。
なので、にぎやかな街からはすぐなんですが、住所もなく、当然住民登録もされてません。
そこに家が20~30軒くらい並んでおります。
全部歩いても5分くらいの集落 拾った廃材で作った家
何と商店もありました。たくましいなぁ。
今回、西さんとツアーを組んで下さったオークンツアーの横須賀さんからの提案で
配付用に1人3個ずつ石けんやタオルなどの日用雑貨を持っていきました。
また、宇宿の黒木歯科医院様と鹿児島西南ロータリークラブ様のご協力で
歯ブラシ100本他を持って行きました。
同じ人にはあげないでね!と西さん 場を仕切るおばさん登場には感心しました
西さんは、「過剰な支援は逆効果」と生徒に事前に説明していました。
なので、本当に当座をしのぐ分だけをその都度支援しています。
それと、このコミュニティで不平不満がでないように、すごく気を遣っていました。
ここまで来るのにも色々あったんだろうなぁとご苦労を思うと、
本当に良い機会を頂いたことにただただ感謝です。
そして、前述の黒木歯科医院様で歯磨き指導を習って、それを実演するという
素晴らしいチャンスも頂けました。本当に色んな人のおかげでできた素晴らしい経験です。
みんな聞いてくれてありがとう、お互い歯を大切にしましょう。
通訳のポウキーさんがフォロー 歯ブラシはやさしく歯茎にあててね~
いよいよお別れの時です。
生徒全員が思ったのは、貧しさ=不幸ではないということです。
スラムの人々は水道もなく舗装道路もない(電気はバッテリー)場所に住んでます。
政府からも存在すら認識されてません。
でも、みんな笑顔でした。この時は、平穏な日々を送り、幸せそうでした。
もちろん怒ったり泣いたり辛い時もあるんでしょうけど、
少なくとも「貧しさとは何なのか?」という問いを手に入れることが出来ました。
とにかく笑顔が素敵 またね!
さて、このプログラムは2班に分かれて交互に行いました。
スラム組じゃないほうは、飴づくりをおこないました。
指導してくれたのは、関屋さんという職人さんです。
飴は熱いです、そしてすぐに固まる きれいなキャンデーができました
日本へのお土産です 工房の前で記念撮影!
昼食後、ホテルで荷造りをした後、いよいよ帰国の途につきました。
あっという間の5日間でした、明日の早朝には福岡空港です。
空港までは20分、
その間にオ-クンツアーの横須賀さんとガイドのポウキーさんからお礼の言葉を頂きました。
僕たちは、いわゆる日本のスタディツアーとしては、コロナ後第1号だろうとの事でした。
お互い感染対策に気を遣いながら、無事に行程を終えることが出来て本当に感謝しております。
面白い日本語を駆使するポウキーさん 横須賀さんは日本とカンボジアのつながりと
コロナに負けずこの国で頑張る思いを語ってくれました
そうこうしているうちに、空港です。
お二人と握手とあいさつを交わし、すぐチェックインカウンターへ移動しました。
(到着時は写真を撮る余裕もあるんですが、帰国時はとにかくバタバタですよね)
さようなら、カンボジア。
さようなら、皆さん。
オークンチュラム!(どうもありがとう!)
このレポートもこれで終わりです。
帰国後2年生はしばらく、「また行きたい」と言ってました。
今度は1年生が今年12月頃に渡航する予定です。
先輩の残したものを引き継いだり、自分たちのことに挑戦していくでしょう。
全5回のレポートをお読み頂きありがとうございました。
おわり