【ヴァーチャル】プレップ✖医技専で授業してみた【プレップ科】
※過去の記事は、こちら ↑ すぐ上の日付の上にあるプレップ科をクリック!!
皆さんこんにちは。
プレップ科です。
皆さんはVRゴーグルをご存知ですよね?
そう、装着すると、360°映像で再現された仮想空間が広がり、イヤホンから聞こえる
音声とも相まって、まるでそこにいるかのような臨場感の高い体験ができる機器です。
最近はゲームや映画を見るために、個人で持つ人も珍しくありません。
原田学園の姉妹校である鹿児島医療技術専門学校(以降、医技専)では、
VRを利用した教材を開発しようという国の事業に参加し、
同じく参加している他の医療系大学に負けないような教材を開発し、
実際の授業にどんどん使用し、実績を挙げています。
詳しくはこちら ↓
https://www.youtube.com/watch?v=s_Wr7SwxRiQ
他と比べて、原田学園には医療だけでなく、ITやら何やらかんやらに関する総合力がある
という証明だと思います。
【凄すぎて、その全貌が私には見えず、こんな表現となってしまいました、ごめんなさい( TДT)】
そんな授業を見学したことがきっかけで、高校生の探究活動にもVRを利用できないかな~
と思っていたところ、医技専の山下先生(理学療法)、四元先生(作業療法)がたくさん協力
して下さり、今回の授業にこぎつけました。
今日の記事は、VRゴーグルを利用した特別授業についてお送りします。
このゴーグルを使いました 授業は教室で、これもWifiのおかげ
さて、今回の授業はあくまでもプレップ科向けということで、VR技術ではなく教材として利用すること
に重きを置き、医技専でおこなわれているジレンマ学習を高校生向けにアレンジしました。
※ジレンマ~相反する二つの事の板ばさみになって、どちらとも決めかねる状態
1コマ目は、「自分が高齢者と呼ばれる時」という授業です。
高齢者に対する理学療法士の訪問リハビリのVR映像を視聴した後、
山下先生から専門家としての意見をお伺いし、ワークショップをおこないました。
映像は、とてもリアルで本当にお宅を訪問して会話しているような錯覚にとらわれます。
生徒は動画の内容をとても良く理解できたようです。
ワークショップでは、クラスメイトとお互いの88歳になったイラストとメッセージを作成し、
交換しました。誰にでも訪れる「老い」をテーマにして、未来を予測し表現する経験ができました。
映像は一斉に配信! どんな授業だろう?!ワクワク
一斉に88歳の画を見せ合う 歓声と笑い声が響く楽しい時間
山下先生から
「通院と違い、お宅を訪問すると利用者の日常生活での困りごとを理解したり、将来起こる問題を予測し対処することができるんだよ」と訪問という行為が持つ新たな視点の提示に、生徒は感心しきりでした。
また、四元先生からも「高齢者は体力も判断力も、新しいことを学ぶスピードも落ちてくる、でも知能そのものは変わらないんだよ」と変わるもの変わらないものを教わりました。
2コマ目、今度は普通の動画を用いて「決められないものを決めなければならない時」という授業をおこないました。
こちらでは、阪神淡路大震災の時に淡路島の病院でおこなわれたトリアージ
(災害時に、一人でも多くの人を救うために限られた医療資源を一定のルールに基づいて割り振る行為)
の記録映像を使用しました。
そして「もしもトリアージによって、自分に対する心臓マッサージ行為が止められてしまったら?」
というテーマで自分自身の心の叫びを想像してもらいました。
みんなの思いを共有する そうだよねぇ・・・
正直、重いテーマで難しい問題でしたが、
お二人の先生から「素直な思いが表れている、皆が真剣に書いてくれた」
「前のめりで話を聞いて、考えてくれた」
と喜んで頂きました。
まとめの言葉を傾聴する あっという間の2時間!!
今日の授業は、特別授業ということでおこないましたが、
VRもジレンマも、もう「特別」ではないかも知れないなぁと感じました。
つまり、「当たり前」なのかなと・・・。
そんな医技専のVRの授業への利用の取り組みの紹介動画がこちら!!
(1分30秒ほどです、下のアドレスをクリックしてね)
https://www.youtube.com/watch?v=s_Wr7SwxRiQ
それでは、また!!